子供がいる場合、「ラブリコ」や「ディアウォール」を2本立てるだけで壁掛けテレビを取り付けるのは危険と言えるでしょう。
子供が支柱やテレビ、ケーブルを引っ張ってしまった際に倒壊する危険があります。
「ラブリコ」や「ディアウォール」は倒れないように開発されている商品なのでちゃんと使えば安全な商品ですが、子供の行動や今後起こりうる大地震による影響は予測不可能なため、取り付け方を守ることはもちろん、さらに追加で安全対策を施しましょう。
倒壊したって記事を見たけど大丈夫?
ここからは倒壊対策のチェックポイントをご紹介します。
チェックポイント
設置場所
天井と床の強度を確認する
ラブリコやディアウォールは天井と床を強力な力で突っ張ります。
天井の石膏ボードは突っ張りに弱いため、下地無しの天井に設置すると天井が浮いて、壁掛けテレビが倒壊する恐れがあります。
天井裏に下地のある場所を探しましょう。
また、畳やクッションフロアのような柔らかい床材は、突っぱる力と重さで床が沈み込み突っぱる力が弱まり、時間が経つと倒れてしまう恐れがあります。
・天井の梁がある部分
・天井と床の距離が短い場所
・硬い床の上
・和室などの緩い天井
・天井の梁のない部分
・背の高い天井
・フカフカしたフローリングの上
・ジョイントマットなどが敷かれた床の上
・カーペットの上
・畳の上
柱はなるべく短くする
柱は短く固定されている方が安定します。
できるだけ短い場所で作りましょう。
壁掛けテレビは前面(片側)に重量がかかるため、公式で公表されている最大寸法を過信してはいけません。
我が家は梁を利用して天井より短い場所に設置しました。
寝室や子供が寝る場所には設置しない
寝室や子供が寝る場所に自作の壁掛けテレビを設置するのはやめましょう。
壁掛けテレビにかかわらず、寝室に大型家具を置くことは大型地震の際に前倒れの恐れがあり大変危険です。
準備
メーカー推奨の耐荷重を過信しない
使用状況や木の材質によって負荷が変わります。
公式で公表されている木材の最大寸法や、テレビのサイズを過信してはいけません。
ギリギリのサイズで制作するのはやめましょう。
材料
良質な2×4材(ツーバイフォー材)を選ぶ
ラブリコの公式にも記載されていますが、2×4材(ツーバイフォー材)に反りや曲がりがあると正常に装着や設置ができない場合があり、耐久性にも影響を及ぼす場合があります。
選ぶ基準はズバリ丈夫さ!以下の条件を目安に選んでください。
・ソリが少ない
・割れ・キズがない
・節が少ない
・樹液が付着していない
・年輪の間隔が狭い
木材の選び方に自信のない方は、店員さんに作りたいものを言って相談するとよいです。
施工
2×4材は垂直に立てる
支柱が傾いていると倒壊の原因になります。必ず水平器を使用しましょう。
物を挟んで2×4材の長さを調整しない
L字の金具で2×4材を継ぎ足ししたり、間に端材をかませるという記事を見ますが、強度が落ち倒壊の恐れがあり大変危険です。
壁掛けテレビの場合は絶対にやめましょう。
2×4材を短く切りすぎてしまった場合はどうする?
「ディアウォール」は公式のスペーサーがありますが、上限の使用枚数を守りましょう。
「ラブリコ」は公式のスペーサーはありません。公式では、木材の長さは誤差2mmまでOKとのことです。
解決策
「ラブリコ」や「ディアウォール」といっても各メーカーからいろいろな種類が販売されていて、指定されている木材の長さには幅があります。今より短い長さの木材を指定している製品に交換してもらうのも有りだと思います。
ちょうどいいサイズのアジャスターが見つかったらラッキーですね。
ぽよすけも計測ミスで2×4材を短く切りすぎてしまったことがありますが、潔く諦めて他のDIYに使用しました。
重心は下にする
重心を下にすると安定感が増します。
また、あまりにも高い場所にテレビを固定すると万が一が落下した場合とても危険です。
前面の強度を増す
2×4材の下部をテーブルや棚などの家具で壁に押し付けたり固定して支柱を支えるとより安心です。
我が家は自作したベビーゲートを支柱にビスで固定しました。
子供がいたずらできないような工夫をする
子供がTVにぶら下がったり体重をかけたりすることができないようにベビーゲートを設置したり、ケーブルを引っ張れないようにする工夫が必要です。
我が家はテレビからコンセントまで距離があるため、追加で2×4材を立ててケーブルを上に這わせました。
使い方
余計なものは載せない
とにかく軽く作ることを心掛ける!
本などを載せるのは厳禁です。
定期点検を怠らない
アジャスターを締め直したり、グラグラしていないか確認を怠らないようにしましょう。
空気が乾燥する冬は木材が収縮するは特に注意です。
何年も使用しない
壁掛けテレビは便利ですが、経年劣化が心配です。
子供の成長に合わせて壁掛けテレビを辞める判断も必要です。
TVボードの上に載ってはいけないということがわかるようになったら、テレビを低い位置に置き、耐震ジェルパッドや固定ベルトで転倒防止策を行おうと思っています。
まとめ
いろいろ書いて心配させてしまったかもしれませんが、正しく使えばとても素晴らしい商品です。
壁掛けテレビ金具の部品はラブリコ公式でも3000円程度ととても安く、電動ドライバーがあれば作業自体はとても簡単なので、興味がある方は是非頑張ってみてください!
制作過程はこちらの記事で詳しく解説しています↓